BEYOND LIFE AND DEATH

生死を超える

はじめに

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「ボーディサットヴァ・スートラ」(p.1)

 

はじめに

 いにしえの聖者たちが現わした、いろいろなステージ。

この精神的な、そして霊的なステージを、科学的検証を行なうことにより、この現代に証明することができないだろうか……。

 

 わたしは、この命題に、今から約九年前から取り組んできた。

そして、マントラを正確に電気信号によって表わすアストラル・テレポーターや、磁場を使ったクンダリニー覚醒の装置、また、各チァクラの波形を正確に取るためのFETを用いた装置、そして、脳波計・コンピューター等を駆使し、やっといにしえの聖者方、特にサキャ神賢の教えのすべてをここに科学的に証明することができたのである。

 

 もともと、仏教には三乗が定義されている。

三乗とは、ヒナヤーナ、マハーヤーナ、そしてタントラ・ヴァジラヤーナである。
いにしえの聖者方は、このヒナヤーナの最終地点のニルヴァーナと、そしてマハーヤーナの最終地点のニルヴァーナは同じであると説いてきた。

しかしわたしは、過去世の修行の流れの経験から、この点に大いに疑問を有していた。
そして、わたし独特の理論、つまりヒナヤーナの終了ののち、マハーヤーナの修行が始まり、その達成を行なったとき、完全なる真理勝者、完全なる覚者へと至るんだという主張をしてきたのである。

――そして、このことが、今回の脳波の実験により明らかとなったのである。
つまり、“ヒナヤーナの道、これは滅尽の道であり、マハーヤーナの道、これは、滅尽したのちの蓄積の道である”と。


 ではタントラ・ヴァジラヤーナはどうであろうか。

これについては、「マハーヤーナ体系に属する」と断言してよろしい。

しかし、マハーヤーナと違い、その要点・エッセンスのみを完全に蓄積し、そして結果としての、覚者の身体、覚者の言葉、および覚者の心を得るのである。

したがって、とうぜんこのタントラ・ヴァジラヤーナも、マハーヤーナの道の中に包含されるといって過言ではない。

 

 そして、この原理が理解できたならば、いかなる魂も、すべての宗教の体系において、何を実践すれば幸福になり、そして何を実践すれば不幸となるかについに、理解できるはずである。

 

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